「有事法制関連三法案」に関するタウンミーティング開催のお知らせと、ご出席のお願い


大田区議会議員各位様
                            2002年6月4日

「有事法制関連三法案」に関するタウンミーティング開催のお知らせと、ご出席のお願い

大田区議会議員の皆様方におかれましては、日々地域の発展と平和・安全のためにご尽力頂きありがとうございます。

さて先般、私ども関係者一同、ただ今政府が審議中の「有事法制関連三法案」について、区議会議員の皆様方にアンケートのお願いを致しましたが、残念ながら党派により回収率が悪く、全体像が見えてまいりません。この法案は私どもがくどくど申し上げるまでもなく、政府内においても、武力攻撃事態における有事への見解の不一致や、曖昧さ、国民に対する保護・権利の問題等では成立後2年以内に固めるなど不明朗な点が多く、まさに欠陥法案だといわざるをえません。

特に昨今、アメリカからのイージス艦派遣要請に関し、防衛庁海幕の裏工作が明らかになり、シビリアンコントロールの破壊が具現化、更に防衛庁における情報開示請求者への思想調査含みのリスト作成等、軍が政治を支配する動きが顕著になり、国民の不安はより一層の深刻さを増しています。

また、5月31日には政府首脳(福田官房長官)が、日本の核兵器保有を禁じた「非核三原則」の見直しもありうるとした発言を行い、国民はもとより、アジア諸国からも激しい批判の声が挙がっています。平和都市宣言や非核都市宣言を行っている地方自治体の自主性及び、自立性の根幹さえ揺るがす重大な問題を孕んだ「有事法制関連三法案」の成立に対し、私たち大田区民は政府に、白紙委任は致しません。

これまで、衆議院議員を中心に廃案を訴え、粘り強い要請を繰り返しています。5月20日、大田区長には政府に対する見直しの意見書、あるいは廃案の要望書等を提出して頂きたいとの要請を行いました。いま全国的な傾向として、県や市、町村レベル及び、全国知事会・市長会などによる「有事法制関連三法案」の廃案や見直し、慎重審議を求める働き掛けが活発化しています。

しかしながら、65万市民を抱え、東京湾に面し、羽田空港を擁し、有事の判断においては、最も敏速な対応を迫られるであろう大田区においては、この問題に対する積極的な論議と取り組みが進められておりません。こうしたことは、私たち大田区民にとって、大変不幸なことといわざるをえません。

私たちは大田区議会議員の皆様方に訴えます。どうぞ日本のあるべき姿を念頭に、「有事法制関連三法案」について、超党派で区民を交じえ、論じ合ってください。私たちは小泉首相も奨励するタウンミーティングの場を以下の要領で設定させて頂きます。ご多忙中とは存じますが、各党派より幹事長、あるいは政調会長の要職に就任されていらっしゃる方々はもとより、全議員の皆様方にもご参加頂きたく、本文書を差し上げました。ご協力の程、よろしくお願い申し上げます。


日時  6月10日(月) 午後3時_4時30分
場所  大田区民センター 第一成人教室(4階)
議題  「有事法制関連三法案」についてのタウンミーティング
    (大田区議会議員と大田区民との意見交換会)

主催団体 
世界の平和と子どもの教育を考える大田実行委員会/NO!有事立法23区ネット
 代表 伊藤 瀧子
住所  (略)

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