大田区議会議員各位様
日本政府宛「意見書」作成についてのお願い


大田区議会議員の皆様方におかれましては、日々ご多忙のことと存じます。

さて、三月十一日の企画総務区民委員会で審議されました“大田区議会から日本政府へ 「テロ根絶・アフガニスタンへの軍事行動及び、自衛隊の戦争加担」即時中止を求める意見書提出依頼に関する陳情”については、全会派一致でご採択頂きまして、誠にありがとうございます。「大田区平和都市宣言」の下、その精神と主旨を重視する皆様方の熱意の賜物と、関係者一同喜んでおります。

委員会審議の後、傍聴者の女性の一人はこんな感想を寄せてくれました。「区議一人ひとりの意見が聞けてよかった。内容については、検討という意見もあったが、どの議員も“主旨には賛成できる。大田区民として議論するより、意見書として上げるべき”という、全員一致の採択をとてもうれしく思った。一緒に参加した九ヶ月の息子に、大田の子でよかったね」と声を掛けた、という内容でした。

議員の皆様方、こういう声に耳を傾けてください。この子たちがやがて命の遣り取りをする戦場に狩り出されないためには、今こそ私たち大人が日本の軍事化を防がなければなりません。有事法制の立法化も、もうそこまできています。地方自治体それぞれがきちんとした意見を出して頑張らなければ、日本の平和は根底から崩れ去ります。

つきましては委員会審議の際、自衛隊の扱いについてはよく吟味し、文案を纏めたいとの方向性で合意が得られましたが、どうぞ陳情者の心情をお汲み取り頂き、陳情の主旨が歪められたり、薄められたりすることのないよう、自衛隊の海外派兵、戦争協力、後方支援に反対の意見書をお上げくださいますよう、お取り計らい頂きたく、改めてお願い申し上げる次第でございます。
                            草々
二〇〇二年三月一九日                          

陳情者 世界の平和と子どもの教育を考える大田実行委員会
    代表 伊藤 瀧子

呼びかけ団体 大田ピースフォーラム
       代表 竹内 仁

              (都合により住所・連絡先割愛)

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