hills jam space Special Vol.2
2003.11.15

■三枝夕夏 IN db ファーストフルアルバム 「三枝夕夏 IN db 1st 〜君と約束した優しいあの場所まで〜」 　　2003.11.19　リリース！！ 　「“ひたむきな強さ”を秘めたロック・ポップなフルアルバム」 大野愛果，徳永暁人，小澤正澄，川島だりあ・・・“GIZA studio＆ZAIN PRODUCTS 連合”が誇る豪華作曲陣を迎えたロック・ポップチューン満載の初の フルアルバムがいよいよドロップ!!Ｖｏ．三枝夕夏が綴る夢・友情・故郷へのひたむきな想い・・・まさに入魂の１３曲が，最高にキャッチーなメロディー＆ アレンジで彩られる“ライブ対応型＆2003年三枝夕夏 IN db 総括アルバム”・・・！！パッケージはＢＯＸ仕様で， 直筆メッセージと撮り下ろし写真満載のブックレットが添付されます。「私に帰れる場所」と名づけられた，ただの写真集ではない，“人間・三枝夕夏”にも 触れることが出来るブックレットです。

1.Shocking Blue 作詞：三枝夕夏 / 作曲：大野愛果 / 編曲：小澤正澄 初めて詞先で制作されたという楽曲。今までの“三枝夕夏 IN db”のイメージを根底から覆す，ビートの利いたイントロから始まる タイトル通りの衝撃作。アップテンポとミディアムが交錯するストレートなロックチューンで，ライブ活動対応型となった 三枝夕夏 IN db を象徴するような楽曲。ちなみに「ショッキング・ブルー」は彼女の favorite artist とのこと。

2.君と約束した優しいあの場所まで 作詞：三枝夕夏 / 作曲・編曲：小澤正澄 03.10.29リリースの 6th Single。略して「君約」（笑）数々のライブ経験を経て，この楽曲より三枝夕夏 IN dbは４人編成のバンドへと変化。 その変化を楽曲へ昇華した結果，かつてないほどに爽快感溢れるストレートなポップチューンが誕生しました。 初の音楽番組でのスタジオライブ経験，オリコン初登場８位を記録という，彼らにとってもリスナーにとっても， 記憶に残る名曲になるであろう楽曲のひとつ。今後の三枝夕夏 IN dbの行方を占う意味でも， 非常に重要なポジションかつ素晴らしいタイミングでリリースされた楽曲ではないでしょうか。 よみうりテレビ・日本テレビ系アニメ「名探偵コナン」オープニングテーマ。

3.CHU☆TRUE LOVE 作詞：三枝夕夏 / 作曲：大野愛果 / 編曲：徳永暁人 03.6.18リリースの 4th Single。どちらかというとミディアム・バラードを基調とした楽曲を得意とした彼ら。ここに来て 勝負に出ました（笑） 突然「夏女・三枝夕夏」を一気にフィーチャーし，「コイツが噂のセクシー小町！！」という，最初で最後の（？） 驚愕のキャッチコピーが民放ＣＭで連日炸裂！！思わずツッコミを入れたくなる素晴らしい出来栄えに，リスナーの興味が向かわない はずがありません。今見なおしても，とんでもないＣＭに仕上がっています（笑） ところがイメージとは裏腹に，歌詞に散りばめられた言葉遊び的要素など夕夏流センス光るハイクオリティな一曲で，80年代 ディスコビートがふんだんに盛り込まれた，秘められた彼らの魅力が満載の楽曲となっており， 今や彼らの作品を代表するポップナンバーになりました。 プロモーションビデオでは，ステージ上の彼女とフロアで繰り広げられる“チュー・フラダンス”も大変話題なりましたが， 当然，ここをご覧の皆さんなら振り付けは完璧なのでしょう。え？私も完璧ですが何か？（笑） ある意味，“三枝夕夏”というパーソナリティを決定付けた楽曲で，ここから一気にファン層が広がったような気がします。 このプロモーションビデオ，実は，DVD にも収録されたオンエアバージョンと，オンエア直後にお蔵入りしたバージョンが存在することは， あまり知られていないようです。日本テレビ系 「AX MUSIC-TV」 MUSIC BANK，および日本テレビ「汐留スタイル！」 Stylish Play としてオンエア。

4.ひらり夢一夜 作詞：三枝夕夏 / 作曲：川島だりあ / 編曲：池田大介 「CHU☆TRUE LOVE」からはうって変わり，“和”をイメージされるミディアムバラード。センチメンタルなバックトラック， 中盤からテンポアップする彼ららしいアレンジが，降りしきる雪をイメージさせる，初のクリスマスナンバーです。曲も最高ですが， 三枝ワールド満載の歌詞も必読です。作曲は「It's for you」に続く提供となる川島だりあさんが担当。

5.I'm in love 作詞：三枝夕夏 / 作曲：大野愛果 / 編曲：小澤正澄 イントロとエンディングのチープなシンセに，胸がキューンとしてしまうような懐かしさに包まれてしまったパワーポップ系ナンバー。 この楽曲もアレンジとは裏腹に切ないメロディーで，「作曲：大野愛果 / 編曲：小澤正澄」・・・思わず大きく頷いてしまう 人も多いのでは？故郷・友情・家族・・・人の優しさに改めて触れる素晴らしさを訴えかけます。日記のような，等身大の彼女を感じる ことができるでしょう。とは言えノリはデジタルロックテイスト。ライブで演奏されたら盛り上がること間違いなし！！

6.PASSIONATE WAVE 作詞：三枝夕夏 / 作曲：徳永暁人 / 編曲：小澤正澄 おっ！！オープニングのＡメロにドキッとしてしまった人はかなりの GIZA 通！？徳永通！！（笑） 小澤さんお得意のデジタルポップ系アレンジとオーケストラ・ヒットが強烈に懐かしさを 覚える楽曲です。ライブでは拳をあげて盛り上がりたい曲ですね（このアルバム，かなりライブを意識して作られていることは 言うまでもありませんね）「情熱的な波」というタイトル。彼女のデビュー以来の想いを綴っているそうです。 「I'm in love」とこの楽曲。ラブソングを歌っているだけが三枝夕夏じゃない，そんな彼女の作詞家としての思い入れを 強く感じる楽曲です（これは本アルバム通して言えることですが）。

7.Because I love you, good-bye street 作詞：三枝夕夏 / 作曲：徳永暁人 / 編曲：大賀好修 アコースティックな感触強い大賀アレンジナンバー。過去の恋愛回想という，三枝夕夏 IN dbにとっては永遠の テーマとなる“夕夏流せつな系”・・・聞き流してしまうと明るいポップスになってしまいますから，メロディ，歌詞ともに 十分噛み砕いていただきたい楽曲です。クラシカルなサビが懐かしさを誘いますが，やはり今までの彼らにはなかった 新たな魅力と言えるのでのないでしょうか。そう考えると，前作「Secret＆Lies」からの彼らの成長と， 豊富なボキャブラリーに，ただただ感嘆してしまうのです。

8.居心地のいいハニー 作詞：三枝夕夏 / 作曲：大野愛果 / 編曲：小澤正澄 アルバム中盤を飾るスピードポップ系ナンバー。数々のエフェクトと掛け声コーラスが散りばめられた， 「CHU☆TRUE LOVE」を髣髴とさせるキュートな，文字通り“心地いい”曲です。 ラストのコーラスとメロディーとの掛け合いには思わず“愛果さんやってくれました！”・・・なんて 目頭が熱くなってしまいました（笑）気持ち良過ぎです！！ 友達との会話の内容から生まれた詞世界らしいですが，こういう歌詞を書かせると，彼女は天才的才能を 発揮しはじめます（笑） きっとこの曲にファンの人気が集中するんだろうなぁ・・・♪

9.It's for you 〜Acoustic version〜 featuring Yoshinobu Ohga（guitar） from nothin' but love 作詞：三枝夕夏 / 作曲：川島だりあ / 編曲：池田大介 02.8.28リリースの 2nd Single「It's for you」にも収録された同曲のアコースティックバージョン。 人気のあるこの曲の収録は彼女本人のアイデアによるもの。アコースティックアレンジということで， ライブ感溢れる楽曲との相性はバッチリです。なお，アルバムジャケット，同時発売のDVDのジャケットともに， 「It's for you」ジャケットのカット違いを採用。左胸に付された「db」のアクセサリーが印象的です。

10.Destiny Wind Blows 〜Album version〜 作詞：三枝夕夏 / 作曲：三好誠 / 編曲：小澤正澄 03.10.29リリースの 6th Singleに収録されたカップリング曲のアルバムバージョン。このイントロ，衝撃 ですよね？（笑）“小澤カラー”が色濃くなった今年後半の三枝夕夏 IN dbを象徴するサウンドです。 作曲は「Chenge the life」「私じゃない 私と似た 貴方が愛する人に」に続く三好誠さん。 カップリングって重要だけど，彼の曲はカップリングにしておくのは勿体無いんですよね〜。アルバム収録に 少しほっとしつつ，「隠れた名曲」的センスが光る三好ナンバーは私好みです。 ちなみにアルバムバージョンと表記されていますが，実際にアルバム収録にあたり，ボーカルの録り直しが行われています。 優しさをイメージして歌い直したようですが，これは彼女本人のこだわりによるのもののようです。

11.君の瞳の中はミステリー 作詞：三枝夕夏 / 作曲・編曲：徳永暁人 03.6.18リリースの 4th Single「CHU☆TRUE LOVE」のカップリングナンバー。三枝夕夏 IN dbにとっての 最大の魅力でもある，丹念に練りこまれた重厚なコーラスワークが美しい。 「初期・三枝夕夏 IN db」の美味しい部分を詰め込んだ集大成的楽曲で， 彼女本人も大のお気に入りのナンバーのようです。

12.I can't see, I can't feel 作詞：三枝夕夏 / 作曲・編曲：小澤正澄 03.8.20リリースの 5th Single。土砂降りの中佇むずぶ濡れの彼女の姿と，こめかみに銃口をあてがう衝撃的なプロモーション ビデオが大変話題になった曲です。重いアレンジと共に，「良い子」を演じる自らの姿に悩み苦しみもがく思春期の少女の姿が 浮かびます。しかもリリースタイミングが「CHU☆TRUE LOVE」の後だっただけに，“夏女”に対するアンサーソングに 聴こえてしまうのは考え過ぎか・・・？でも，こういう楽曲に，ストレートで濡れっぽい彼女の声は，恐ろしいほど ハマってしまうのです。コーラスにはいつもの宇徳敬子さんのほか，“RAMJET PULLY”の松田明子さんも参加しているようです。 日本テレビ系「AX MUSIC-TV」AX POWER PLAY♯037としてオンエア。

13.I wish 作詞：三枝夕夏 / 作曲：間島和伸 / 編曲：小林哲 なんと！RAMJET PULLY の間島君による楽曲です（しかもアレンジは小林氏！！これはまさしくラムジェット。笑） そんなラムジェット曲になってもおかしくないような楽曲に，心地よい夕夏さんのファルセットが生かされた好ナンバー。 メロウ・バラードは三枝夕夏 IN dbにとっても初挑戦。耳の横でささやくような彼女の柔らかいボーカルに， ホッとさせられること間違いありません。

セカンドアルバムですが，タイトルとしては実質的なファーストアルバムとして扱われた今作。「1st」を名乗ったのは， 初のフルアルバムという意味合いと，メンバーを新たに迎え，初心に帰り走り出した意味合いを込めているそうです。 「Secret＆Lies」がコンセプチュアルを重視され制作されたソロワークアルバムとしたら，今回はまさに本気で “三枝夕夏 IN db”のカラーを前面に打ち出してきたアルバムといえるでしょう。 全体を通して言えるのは，とにかくライブ感・・！！これしかないでしょう！彼らの向かう道は「ライブアーティストとしての確立」 という，一つの方向性がリスナーに対し示されたのではないでしょうか。もちろん片意地張ったような，肩の凝るアルバムではなく， 純粋なガールポップアルバム，ポップス満載のキャッチーなアルバムとしてリスナーにアピールできていると思います！！ とにかく楽しいアルバムだし，“再聴性”・・・なんて難しい言葉は使いたくないのですが，要するに中毒性を感じる仕上がりには 目を（耳を？）見張るものがあります。