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旧約聖書概論(4単位) 牧野 信次
<講義の概略>
本講は、初心者を対象に旧約聖書への入門と同時に、研究の進展が著しい歴史的批判的方法による「旧約聖書緒論」をめざします。それと共に各テキストの共時的・構造的研究の成果をも紹介したいと思っています。オリエント世界の歴史的背景を踏まえて、「イスラエルとは何か」を常に問い、考察することを心がけるつもりです。授業前にできるだけプリントを渡しますが、受講者は予め旧約聖書各書をよく読み、学ぶことへの熱意と志をもって参加してほしいと願います。
1. 旧約聖書の全体とその歴史的背景
2. 旧約聖書各論 ①モーセ五書、②歴史書、③預言書、④諸書
3. 旧約聖書と新約聖書の関係、旧約聖書神学に向けて
4. 旧約聖書とキリスト教会
<教科書>
『新版 総説旧約聖書』(監修 池田裕ほか)日本キリスト教団出版局 2007年
<参考書>
関根正雄著『旧約聖書文学史』 上 、下 岩波書店 1978年、1980年
関根正雄著『イスラエル宗教文化史』岩波全書157、岩波書店 1952年初版 最近再刊 購入可
W・H・シュミット著 小幡藤子訳『旧約聖書入門』上、下 教文館 1994年、2003年
その他多数ありますが、授業でその都度紹介します。
新約聖書概論(4単位) 吉田 忍
<講義の概略>
新約聖書正典27文書それぞれがもつ思想的特徴を、とりわけ、キリスト論、終末論、教会論に注目しつつ、説明します。又、各文書の地理的・歴史的背景や現代聖書学の方法論の説明も随時行います。
<教科書>
旧約・新約聖書(出版社は問いません)
<参考書>
授業中に指示します。
旧約聖書釈義(4単位) 高柳 富夫
<講義の概略>
創世記6章から9章にある洪水物語の釈義をします。釈義とは何か、釈義の方法と実際を学習することを目的とします。ヘブライ語の履修を前提とはしませんが、原典をカタカナ表記にして翻訳を試み、必要に応じて原典を取り上げ、ヘブライ語本文の釈義をできる限り細密におこないます。
その上で、通時的研究(様式史、伝承史、編集史)と共時的研究(文学的構造分析や修辞論的研究)の総合を視野に入れながら、原初史における洪水物語の神学的意味を考察します。
釈義と黙想を経て、釈義者各自の状況(現場)からどのようなメッセージを聴き取りまた語るのかに至るまで、ディスカッションすることを大切に進めます。毎回、履修者に順番に釈義の発表を課します。七十人訳、ウルガタ、各種近代語訳、各種日本語訳など、履修者が用いる事のできるテキストを駆使して釈義を行い、学習成果を分かち合います。
出席と授業への参加度(発表、質問、意見表明など)を重視します。
<教科書>
『聖書』新共同訳(日本聖書協会)
『創世記』旧約聖書翻訳委員会訳(岩波書店)
<参考書>
『創世記Ⅰ』月本昭男著(日本基督教団出版局)
『新しい創造の神学』B.W.アンダーソン著(教文館)
『いま、聖書を読む』高柳富夫著(梨の木舎)
その他、授業の過程で適宜指示する。
新約聖書釈義(4単位) 吉田 忍
<講義の概略>
本講義は、共観福音書の記事を比較し、相違がどこにあるのか、その相違は何に基づいているのか、その相違をどのように評価するか等々について、「受講者同士で」議論する場です。議論は担当者の発表を基に行われます。従って、担当となった者は前もって入念な下調べが必要になります。当然のことですが、担当以外の受講者もある程度の下調べをし、考えを纏めておく必要があります。
尚、聖書ギリシャ語の履修を前提とはしませんが、原典に忠実であることは当然の前提です。
<教科書>
新約聖書各種
佐藤研編訳『福音書共観表』 岩波書店
<参考書>
授業中に指示します。
新約神学(4単位) 井上 大衛
<講義の概略>
現代神学において新約聖書神学の記述は体系的(共時的)よりも歴史的(通時的)に記述することが主流である。そのような流れはブルトマンの『新約聖書神学』(初刊1958年、邦訳は「著作集」に所収)によって決定付けられたといえる。この授業でもブルトマンを基礎において新約神学の歴史的・通時的な記述とはどういうものであるか、またそのような記述の意義は何かを考える。
また、ブルトマン以降の新約神学の著作の中から邦訳されたものも少なくない。そこで、ブルトマンのほかに下記の学者達による新約神学も紹介したい;コンツエルマン、キュンメル、ローゼ、ハーン。また、体系的な新約神学もまったく廃れたわけではなく、わが国でも八木誠一によって現在もその構築は続けられている。
<評価方法>
それぞれの学期末に試験又はレポート提出を実施して、その内容を評価して成績とする。
<教科書および参考文献>
教科書は、上記の「概要」で名前を挙げた学者達の著書の中から受講者の懐具合とも相談しながら決めたい。参考文献としては、下記の書物をぜひ読むように薦めます。そのほかにも、必要に応じてその都度紹介する。
・ヘンドリカス=ボアズ著(高橋敬基訳)『新約聖書神学とは何か』教文館
・J.M.ロビンソン/H.ケスター著(加山久夫訳)『初期キリスト教の思想的軌跡』新教出版社
聖書時代史(旧約)(2単位) 小林 祥人
<講義の概略>
旧約聖書を学ぶ際の基礎になるのは、旧約概論、ヘブライ語、そして時代史です。ここでは旧約聖書の思想が生まれた時代、古代イスラエルの歴史を振り返ってみましょう。歴史ものといって
も丸暗記するのではなく、旧約諸文書と関連づけて把握できるような授業を目指します。聖書は必ず持ってきてください(何語何訳でも可です。講師は『新共同訳・旧約続編つき』を使ってい
ます)。参考書は適宜紹介しますが、下の書物だけは、できればお買い求めください。
<参考書>
山我哲雄著『聖書時代史 旧約篇』、岩波現代文庫、2003年
日本キリスト史(2単位) 戒能 信生
<講義の概略>
幕末期から現在に至るこの国のプロテスタント・キリスト教の歴史を取り上げる。その方法として、(第一世代)植村正久、内村鑑三、柏木義円、(第二世代)山室軍平、中田重治、高倉徳太郎、植村環、(第三世代)赤岩 栄、木俣 敏、鈴木正久、井上良雄、などの個人を取り上げる。それぞれの時代と格闘した伝道者・神学者・信仰者の思想と信仰を追うことを通して、日本プロテスタント・キリスト教史の全体像の素描を試みる。
授業はゼミ形式で、講義と受講生のリーディング・レポートを組みあわせて構成する。取り上げるキリスト教史上の人物の文章に直接触れることを通して、先達たちの思想と信仰を追体験しようとする計画である。受講生たちの積極的な参加を希望する。
<参考書>
最初の授業の際、授業計画と詳細な文献表を配布する。
アジアキリスト教史 (2単位)
台湾・中国編 8回 君島 洋三郎
<講義の概略>
台湾、中国を中心にキリスト教の歴史を概観し、民衆とキリスト教、国家とキリスト教を学び。特に日本のキリスト教はこの隣国およびその地にある教会にどうかかわったのかを学び、今日の宣教を考える。
<教科書> 呉、鄭、土肥共著『アジア・キリスト教史Ⅰ』教文館、1995(第4版)
<参考書> 日本基督教団出版局編『アジア・キリスト教史』日本基督教団出版局、1991
日本基督教団台湾協約委員会編『台湾に光を 協約10年の展望・資料集』1996
楊啓壽『傷ついた葦と共に』「傷ついた葦と共に」刊行委員会、1996
韓国編 4回 孫 裕久
<講義の概略>
1.対象範囲
プロテスタント(韓国改新教)
19世紀末期(1885年)以降
2.各講義の概要
1回目 主要な韓国史の外観
1894年 東学革命
1910年 日韓併合
1911年 百五人事件
1919年 三・一独立運動
1935年 神社参拝問題
1948年 南北分裂
1950年 六・二五動乱(南北戦争)
1961年 朴正煕少将 五・一六クーデター
1972年 南北共同声明(七・四声明)
1974年 民青学連事件「民衆・民族・民主宣言」
1979年 朴正煕大統領、暗殺
2回目 朝鮮王朝末期から植民地時代のキリスト教(1885年〜1945年)
独立運動とキリスト教
神社参拝問題
3回目 維新体制下のキリスト教(1945年〜1979年)
社会変動とキリスト教
民主化闘争と民衆神学運動
4回目 韓国の神学思想史
各時代において韓国神学がどのように展開されたかを代表的な牧師、神学者を
事例にあげながら紹介する。
<教科書>
『アジアキリスト教史』 教文館
<参考書>
『韓国のキリスト教』 柳東植 東京大学出版会
『韓国キリスト教神学思想史』 柳東植 教文館
古代・中世教会史(4単位) 戸田 聡
<講義の概略>
古代から中世末期、具体的には宗教改革直前までの教会史を範囲とするこの講義では、新約聖書の成立、またキリスト教の基本的な教義の成立の時期となった古代教会史に大きな比重を置く形で、話を進めていきます。西欧の教会史だけでなく、東方教会もできる限り取り上げたいと思っています。
<教科書>
使用しません。
<参考書>
キリスト教公認までの古代教会史については、ジャン・ダニエルー『キリスト教史1 初代教会』(平凡社ライブラリー)あたりが良いでしょう。その他のものは授業の時に随時紹介します。
教会史特講(4単位) 相賀 昇
<講義の概略>
「教会史」(Kirchengeschichte)という学問分野に関わろうとするとき、そもそも<教会史の本質>(Wesen der KG)は何かという実に規定しがたい問題に直面する。もちろんそこには様々な回答が可能であろう。ローマ・カトリックの感覚からすると、教会史とは、イエス・キリストによって設立された可視的な救済施設を叙述する課題を持つ。つまりそこでは、キリスト教信仰とローマ・カトリック教会とがほとんど完全に同一化されているのである。プロテスタントの側ではそのような捕らえ方は問題にならないわけであるが、だからといってそこでも教会史の本質の問題は容易になったのではない。
W・レーヴェニヒは「教会はみ言葉の教会である。教会の本質はその委託にある」として、<み言葉の教会の歴史>(die Geschichte der
Kirche des Wortes)を教会史の対象として理解しようとした。K-D・シュミットは『教会史綱要』(Grundriss der Kirchengeschichte)
のなかで<神学的な要因>(das theologische Moment)をとりわけ強調したが、それは彼が教会史を世に影響を与え続けるキリストの歴史として評価する限りにおいてである。G・エーベリンクは、教会史は最終的に<聖書の解釈史>(Geschichte
der Auslegung der Heiligen Schrift)であると言い表した。
いずれにせよ教会が立っている歴史的位置を歴史から認識すること、またそれを通してわれわれが教会史の本質問題の前に立たされることが、どの時代にあっても重要であるに違いない。そのような観点にたって教会史の学びに取り組んで行きたい。
前期は、教会史の大事なエポックを、大づかみではあるが一応通史的に鳥瞰したい。テーマとしては次のような内容を取り扱う。
1.伝統、2.教会教父たち、3.国家と教会、4.コンスタンティーヌスの時代、5.スコラ学、6.教皇制度と教会統治、7.公会議・公会議運動、8.宗教改革、9.対抗宗教改革、10.敬虔主義、11.教派・教派主義、12.教会闘争。
後期は、ドイツの教会史に焦点をあてて進めたい。
1.ドイツの宗教改革、2.諸教派の時代、3.敬虔主義と啓蒙主義の時代、4.19世紀から第一次世界大戦まで、5.第一次世界大戦後の教会の歩み、6.3千年期の途上にて
<教科書> 特に指定しない。
<参考文献>
*概論・通史的なもの
曾根暁彦 『教会史入門』 教団出版局 1979
倉松 功 『教会史(中)』教団出版局 1969
レーヴェニヒ 『教会史概論』(赤木善光訳) 教団出版局 1969
K.ホイシ 『教会史概説』(荒井献・加賀美久夫訳) 新教出版社 1966
エミール・G・レオナール『プロテスタントの歴史』 白水社 1968
小田垣雅也 『キリスト教の歴史』 講談社学術文庫 1995
半田元夫・今野國雄 『キリスト教史Ⅱ―宗教改革以後』〔世界宗教史叢書2〕山川出版
石井裕二 『現代キリスト教の成立』 教団出版局 1975
荒井献『総説 キリスト教史第1巻 原始・古代・中世篇』教団出版局
2007
出村みや子『総説 キリスト教史第2巻 宗教改革篇』教団出版局
2007
出村彰『総説 キリスト教史第3巻 近・現代篇』教団出版局
2007
J.ペリカン著/鈴木浩訳『キリスト教の伝統:第1巻 教理発展の歴史.』教文館
J.ペリカン著/鈴木浩訳『キリスト教の伝統:第2巻 東方キリスト教世界の精神』
J.ペリカン著/鈴木浩訳『キリスト教の伝統:第3巻 中世神学の成長』
J.ペリカン著/鈴木浩訳『キリスト教の伝統:第4巻 教会の教義の改革』
J.ペリカン著/鈴木浩訳『キリスト教の伝統:第5巻 キリスト教教理と近代文化』
*ドイツ語関係
Bernhardt Lose, Kirchengeschichte, in:Hg. v. Claus Westermann, Arbeitsbuch
Religion und Theologie, S. 133-183, Kreuz Verlag 1976.
J. Wallmann, Kirchengeschichte Deutschland seit der Reformation, UTB1355,
Tuebingen 1993
Mertin Greschat(Hg.), Kirchen –und Theologiegeshichte in Quellen Band
Ⅳ – Vom
Konfessionalismus zur Moderne. Neukirchner 1997
*神学・思想史的観点から
K.クピッシュ 『ドイツ教会闘争への道-近代ドイツ教会史1815-1954』
P.ティリッヒ 『キリスト教思想史Ⅱ-宗教改革から現代まで』(佐藤敏夫訳)
ティリッヒ著作集 別巻3 新教出版社 1980
P. Tillich, Perspectives on Nineteeth and Twentieth Century Protestant
Theology, SCM, 1967
H.ツァールント『20世紀のプロテスタント神学(上・下)』新教出版社 1975/78
E.トレルチ 『プロテスタンティズムと近代世界Ⅰ』〔トレルチ著作集8〕ヨルダン社1984
E.トレルチ 『プロテスタンティズムと近代世界Ⅱ』〔トレルチ著作集9〕ヨルダン社1984
A. シェーンヘル『祈ることと生きること―社会主義社会におけるボンヘッファー』
ロジェ・メール『プロテスタント神学』(波木居純一訳)文庫クセジュ(白水社)1962
*神学論
J.モルトマン『二十世紀神学の展望』〔渡部満訳〕 新教出版社 1989
武田武長 「現代における信仰告白の課題―バルメン宣言60年に因んで(1994年)」in:『世のために存在する教会―戦争責任から環境責任まで』新教出版社
1995
G.デンツラー編著『教会と国家』〔相沢好則監訳〕 新教出版社 1995
*信条・信条学
W.二ーゼル 『福音と諸教会―信条学教本』〔渡辺信夫訳〕改革社1978
『信条集 前編』(キリスト教古典叢書Ⅰ)新教出版社 1955
『信条集 後編』(キリスト教古典叢書Ⅱ)新教出版社 1957
日本近現代史Ⅰ(2単位) 武田 利邦
<講義の概略>
アジアと日本の関係を中心に日本近現代史を学びます。単に近現代の通史を扱うのではなく、むしろそれを前提にアジアと日本をテーマに考えます。当然このことは、単に「外国」としてのアジアだけでなく、日本のうちなるアジアという視点を欠かすことができません。この講座は「現代世界と日本」を認識することを課題とします。これから「現代世界と日本」に向けて福音を述べ伝える上で必須の認識を模索したいと思います。
今年度と来年度についてはⅠ,Ⅱという形で分けて実施します。したがって(今年度実施の)Ⅰは第2次大戦前くらいまで、(ここが近代日本史のハイライトです)が中心となり、時間数としては12~13回と思います。
歴史を考える上で欠かせないのは「歴史観」です。西欧歴史学の形成にキリスト教は決定的な役割を果たしていると思いますので、第一回は「歴史思想とキリスト教」について武田が整理してお話します。
第2回から授業参加者の発表を中心に、ゼミナール方式で展開します。
テーマとして考えられる問題を以下に列挙しますので、こうしたテーマを参考に各自がテーマ設定をして発表計画、研究計画を登録してもらいます。今から準備をしておくことを勧めます。
受講者の数によって、一人の発表回数は2~3回あるいはそれ以上になることが考えられます。いずれにせよ、今後牧会者として立っていく皆さんが教会の現場で使える歴史認識、またより専門的、かつ実践的な歴史認識の形成に対してプラスになる授業をともに作っていきたいと願っています。
第1回のときに希望するテーマの登録をしていただきますので、考えておいてください。
テーマの例
(1) 沖縄 ―琉球王国への侵略史(2)アイヌ ― 大和(ヤマト)の先住民族(3)明治維新とは何であったか(4)自由民権運動(5)日清戦争(6)台湾出兵および1895年以来の台湾支配(7)日露戦争(8)韓国併合 ― 1910年とその前史以来の朝鮮半島との関係(9)日本の「朝鮮支配」(10)第一次世界大戦(11)大正デモクラシー (12)中国侵略を軸とする日中15年戦争史(13)「満州国」は何であったか(14)日本ファシズム論(15)近代日本の天皇制
このほかに「アジア」の項目としては、「南アジア」「西アジア」の問題があります。特にイラクやアフガニスタンを含む西アジアは現代世界を考える上で重要ですが、「日本とアジア」の項目としては以上に留めます。(もちろんやってみたいという希望者がいれば取り上げてください)例えば「パレスティナ問題」は広義のアジア問題です。
なお、この項目は時系列にあげましたので、できればこの順番で取り上げたいと思います。
ここまでは地誌的な意味でのアジアの項目を中心に挙げてきました。このほかに「辺境」という意味でアジアと共通の意味をもつ、日本の「被差別者」の歴史も項目としてあげておきます。「解放講座」と重複することが懸念されますが、「歴史的」視座はそれぞれの問題を考える上で、欠くことができないと思います。
(16)被差別部落の解放史(17)アジアにおける女性解放の歴史
こうした諸項目の中から一つまたは(前述のように)数個を選んで、「研究計画」を立ててください。研究計画の第一歩は「文献渉猟」です。参考文献などはそのつど相談しますが、概説的なもの通史的なものとして、いくつかあげておきます。
通史 岩波講座『日本通史』のうち近現代史の部分
近代以前については、岩波新書『日本社会の歴史』網野善彦著 上、中、下が良いと思います。
岩波講座『近代日本と植民地』全8巻はこの広義の基本文献と考えてください。
概説 『日本の歴史と人権問題』 大阪人権資料館編 解放出版社
『近代の差別と日本民衆の歴史』 久保井規夫著 明石書店
その他第一回のテキストとして
岩波 『現代思想のフロンティア』のうち 「ポストコロニアル」(小森陽一著)
講談社現代新書『歴史入門』(神山四郎著)をあげておきます。(ただし古書店でなければ入手不可能)
その他、高校の日本史の教科書があれば、意外に役に立ちます。お勧めは「桐原書店」のものです。
教科書はあまり書店にはありませんが、注文すれば手に入るはずです。もうひとつは高校日本史の副教材です。こちらは大きな書店にはたいてい複数ありますから、入手をお勧めします。
例として「最新日本史図表」(第一学習社)をあげておきます。
教義学(4単位) 下田 洋一
<講義の概略>
一つの問いから始めたい。「教義学」をする必要性また必然性はあるのか、あるとすれば何であろうか。
教義学は次のような構成をもつ。「序説」と「本論(各論)」。まず「序説」が扱われる。「序説」の内容は「啓示に関する教説」「聖書に関する教説」。その上で「本論(各論)」となる。「本論(各論)」の内容は初めに「神に関する教説」。ここでは「三位一体論」が扱われる。次いで「創造に関する教説」「和解に関する教説(キリスト論)」「救済に関する教説(聖霊論)」となる。これが教義学のふつうの順序である。
しかしこのたびの「教義学」はこの順序ではなく、はじめに扱うのは「和解に関する教説(キリスト論)」としたい。理由は教義学をする主体である私達がまずはじめに向き合う課題は「キリスト論」であると思うからである。
今日プロテスタント教会に属する者が教義学をする時、どうしても取り組まなければならないものは、K. Barthの『教会教義学』である。さいわいにも全巻の邦訳の書が出版され、取り組む環境は整えられた。しかし、そうではあるが、量質あまりに大で、取り組み作業は極めて困難。が、敢えてこの課題に挑むことにしたい。
<教科書>
教科書はカール・バルト『教会教義学』(邦訳全巻)ですが、これを所持しておらずともさしつかえありません。内容を紹介します。これと批判的に対峙、批判的に摂取することを試みます。
<参考書>
H. ミュラー 『福音主義神学概説』(日本基督教団出版局)
H. G. ペールマン 『現代教義学総説』(新教出版社)
キリスト教教育Ⅰ(2単位) 本田 栄一
<講義の概略>
授業は発題を聞き、話し合う形式、参加型の形式ですすめます。
あらかじめ設定したテーマをめぐって議論することが中心になります。
キリスト教教育について、主に以下の三点を考えます。
①過去の自分の歩みをふり返り、教育について考えます。
②現在の子どもたちのおかれている状況を、子どもの視点から話し合います。
③「キリスト教教育とは何か」、教会、キリスト教学校のおかれているコンテキストから考えます。
<参考書>
『キリスト教教育を考える』 奥田和弘 日本キリスト教団出版局
『キリスト教教育の現代的な展開』 ジャック・シーモア編 新教出版社
『聖書に見る教育の原点』 百瀬文晃 中央出版社
『キリスト教学校教育の理念と課題』 キリスト教学校教育同盟
『キリスト教学校の教育』 同上
教会音学(2単位) 小海 基
<講義の概略>
私たちが普段礼拝で使用している賛美歌の歴史を学びます。
「典礼という小指をとらえる人は皆、神学というこぶし全体をつかんだ、とすぐに分かる」と語った神学者がいますが、賛美歌を教会史の中で、あるいは、教会音楽史の中で振り返ってみると、その時代のキリスト教の神学を単に反映しているばかりでなく、先取りしていることさえあることに気づかされます。ことに今日の「黒人解放の神学」や中南米の「解放の神学」、韓国の「民衆の神学」、「女性神学」、アジアの神学を理解するうえでも、単に神学者たちが書いた神学書ばかり読んでいても不充分で、草の根から生まれた賛美歌の歌詞に表現された内容も大変大きな意味を持つことはしばしば指摘されています。
幸いなことに私たちの日本基督教団の『賛美歌21』は合同教会の讃美歌集にふさわしく、古代−現代まで、ユダヤ教−ローマカトリック−東方教会−プロテスタントまで、ヨーロッパ−アジア−アフリカ−中南米まで、大変にバラエティーに富んだ賛美歌を収録しています。講義の前半では、賛美歌の歴史を学びながら、その背景となっている教会を学び、後半では、会津マスクワイヤ(AMC)主催者である片岡謁也牧師をお招きして(7月1日予定)ゴスペルについて学び、更にこれからの賛美歌を生み出すこと(創作)も授業の中で試みてみたいと考えています。
1、詩編と新約聖書の賛美歌、および東方教会の賛美歌
2、古代から中世のラテン語賛美歌
3、ドイツとスカンディナヴィアの賛美歌
4、カルヴァンと詩編歌
5、イギリスの詩編歌時代と18世紀の賛美歌
6、イギリスの19世紀の賛美歌
7、アメリカの賛美歌
8、日本の賛美歌
9、20世紀における新たな展開−ヒム・エクスプロージョンと世界の賛美歌
10、解放の神学と賛美歌
11、賛美歌創作
講義は、ビデオ・CD等を用いながら進めます。
火曜の朝の一限目という早い時間ですが、そこには礼拝を作りあげていく者は、朝早く起きる努力から始めていただきたいという願いも込められていますので、よろしくお願いします。
<教科書>
原 恵、横坂康彦『新版 賛美歌−その歴史と背景』日本基督教団出版局
(授業の中では、参考のプリントも配布しますが、主としてこの教科書に沿って学ぶ予定ですので各自購入し読んでおいて下さい。)
『讃美歌21』日本基督教団出版局(授業では実際に歌いながら進める予定です。)
<参考書>
長谷川朝雄、川端純四郎、今橋 朗編『よくわかるキリスト教の音楽』キリスト新聞社
横坂康彦著『教会音楽史と讃美歌学』日本基督教団出版局
讃美歌委員会編『讃美歌21略解』日本基督教団出版局
横坂康彦著『新しい讃美歌作家たち』日本基督教団出版局
石丸 新著『賛美歌にあった「君が代」』新教出版社
小栗 献著『コラールの故郷をたずねて』日本基督教団出版局
説教学(2単位) 牧野 邦久
<講義の概略>
1.説教に関わる学生の現状把握、今後の学びについての紹介と意見の交換
2.聖書に関わる姿勢と関連する課題について
3.聖書朗読、説教の成立する場を求めて
4.教会と説教
5.礼拝と説教
6.説教と会衆、牧会との関連において
7.聖書と説教 聖書解釈、釈義、神学、その展開
8. 同 上
9.説教者の学びについて
10.説教者の配慮すべき諸問題について
11.説教の課題と限界
12.説教者の実存、その地平を越えて
13.学びの総括と展望について
<教科書>な し
<参考書>
D.リッチュル著「説教の神学」(関田寛雄訳)日本キリスト出版局
R.ボーレン著 「説教学Ⅰ、Ⅱ」(加藤常昭訳)日本キリスト出版局
日本キリスト教団出版局編 「聖書から説教へ」 日本キリスト出版局
K.バルト、E.トゥルナイゼン著 「神の言葉の神学の説教学」(加藤常昭訳)日本キリスト教出版局
関田寛雄著 「断片の神学」実践神学の諸問題 日本キリスト教団出版局
ボンヘッファー著「説教と牧会」(森野善右衛門訳) 新教出版社
フレッド・B・クラドック著「説教」(吉村和雄訳) 教文館
説教演習(4単位) 横野 朝彦
<講義の概略>
「習うより慣れ」というものの、僅かな回数の講義では「慣れ」まではいきません。なるべく毎回、多くの人の説教を聴き、読み、その組み立てに「倣って」いきたいと思います。
簡単な作文練習をします。日本語の力は人によって差があるものです。練習不要と思う方もおつきあいください。
また、履修されないかたでも、教会に招かれて説教をするときは事前に相談くだされば、アドヴァイスいたします。
前期:文を書き、組み立てる作文練習。説教の解読。聖書や例話の要約の練習。
後期:釈義から説教へ、教会暦による説教、講解説教、主題説教、葬儀説教、結婚式説教など説教の実際。作成演習と相互評価。
<教科書>
テキストはありません。
<参考書>
参考資料はプリントで配布します。
農村伝道論 Ⅱ(2単位) 加藤 久幸
<講義の概略>
今期の農村伝道論Ⅱは、現代の全国の「農」に関する活動について学びます。各農村センターの通信、諸教区&教団の資料等を読み、現在の「農」に関する宣教について理解を深めます。
受講にあたっては、農業概論や農村伝道論Ⅰ、他の諸部門の学びをある程度履修していることが望ましい。
<教科書・参考書>
講義中に、その都度提示する。
牧会心理学(4単位) 大西 秀樹・禿 準一
*大西講師担当は今年度と来年度に1単位分ずつ集中講義で開講しますので、二年間で2単位取得となり、禿講師担当分と合わせて牧会心理学4単位となります。
なお、大西講師の講義概略は集中講義の前にお知らせします。
禿 準一
<講義の概略>
心理学に対する関心が、一般に広がっています。しかしここでは、その人間の心理の広くて深いテーマをある面で限定して学びます。牧会という牧師の働きの中で出会う事に限定します。牧師はその働きの中で、相談されたり、援助したり、考えあったりする事がたくさんあります。危機のカウンセリングや相談もありますが、普段の人との出会いでもあります。少し分かっていたら牧会の中で変に苦労しなくてもよいのです。また牧師は自分自身をも理解しなければなりません。
それらの入り口を探りましよう。牧会に出るのが近い高学年の人達の受講を希望します。
Ⅰ 学ぶこと
1 牧会カウンセリングとは何か
2 聖書的、神学的カウンセリングは可能か
3 対人援助のあり方 カウンセリングの現状状況
4 牧会の中での多様なテーマ
人間を見つめる 現代社会のライフステージの中で、
5 病むこと 病者とのかかわり
6 訪問 悲嘆(グリーフミニストリー)
7 普段の教会の人間関係 偽りの仮面・強い人と弱い人
8 牧会者の自己理解 配慮する側の問題点
9 より良い牧会者となるための
Ⅱ 参考書
1 『牧師 その神学と実践』ウイリアム・ウイルモン 信教出版社 2007年
2 『よい相談相手になるために』キリスト教カウンセリングセンター編 キリスト新聞社 2002年
3 『講座 現代キリスト教カウンセリン』 第一巻 日本キリスト教団出版局 2002年
4 同 第二巻 同
5 『感情と看護』武井麻子 医学書院 2001年
6 『聖書と精神医学』共立基督教研究所編 いのちのことば社 1993年
7 『カウンセリングの話』平木典子 朝日新聞社 1997年
8 『カウンセリングとは何か』平木典子 朝日新聞社 2000年
9 『死生学とは何か』平山正実 日本評論社 1998年
教憲教規 (2単位) 君島 洋三郎
<講義の概略>
教憲・教規から日本基督教団の歴史、教団、教区、教会、教師、信徒などを考える。
宗教法人法の成立と内容を学び、国家と教会を考える。
補教師認定試験の準備をする。そのため、卒業年次の学生を受講の対象とする。
<教科書>
日本基督教団 『教憲教規および諸規則』 日本基督教団出版局
『宗教法人法』 日本基督教団事務局
<参考書>
『教憲教規の解釈に関する先例集』 日本基督教団信仰職制委員会
『教師検定試験問題集』 日本基督教団教師検定委員会
『宗教法人法の諸手続き』 日本基督教団事務局
実践神学特講Ⅰ(2単位)大倉 一郎
<講義の概略>
(1)テーマ
グローバリゼーション時代の宣教と「解放の神学」
(2)講義の目的
グローバリゼーションの進行の中で、深刻な貧富の格差が世界的規模で構造的な拡大を示しています。様々な抑圧に直面する貧しい人々の生存的危機と解放への渇きは教会と神学に対する極めて重要かつ緊急のテーマであると云わざるをえません。1960年代以降、これらのテーマに取り組む世界各地のキリスト者とその神学の営みは、「解放の神学」の名称によって知られてきました。本講義では、それらの神学の潮流の中から、とくにラテンアメリカと南アフリカにおいて形成されてきた「解放の神学」の主張を学びます。解放の神学の学びは単なる知識の習得では、ほとんど意味をなしません。語られる言説の背後にある社会的現実を生きる人々の霊性に触れることが重要です。その点に留意して学びの協働をめざします。
(3)授業の展開
①主として講義とゼミによって進行します。
②スケジュールは以下の通り(実際の進行によっては変更します)。
1.緒論:解放の神学の歴史的概観1(講義)
2.〃 :〃 2(〃 )
3.〃 :最近のブラジル教会と解放の神学(ゲスト・スピーカー)
4.テキスト:フリオ・ロイス(ゼミ)
5.〃 :ホルゲ・ピスリ(〃 )
6.〃 :ヨン・ソブリノ(〃 )
7.〃 :ペドロ・カサルダリガ(〃 )
8.〃 :ホセ・マリア・ビジル(〃 )
9.〃 :ジュリオ・ジラルディ(〃 )
10.〃 :アルバート・ノーラン1(〃 )
11.〃 :〃 2(〃 )
12.〃 :レオナルド・ボフ(〃 )
13.〃 :日本の社会的文脈を振り返って1(全体対話)
14.〃 :〃
2(全体対話)
<教科書>
ホセ=マリア=ビジル編・ステファニ=レナト訳『二十一世紀を変革する人々―解放の神学が訴えるもの―』新世社、1997、1000円+税。
*テキストは名古屋の小出版社の書籍で、入手には時間がかかるかもしれません。第4週から授業に不可欠です。予習も必要としますので、授業開始までに入手してください。
<参考書>
レオナルド&クロドビス・ボフ『入門 解放の神学』新教出版社。
アルバート・ノーラン『南アフリカにいます神』南窓社。
C・メステルス&F・オウロフィーノ『母なる地球―今、創世記に聞く―』ラキネット出版。
解放講座 C[性差別] (2単位) 平良 愛香
<講義の概略>
「私の教会には性差別はありません」本当にそうでしょうか。社会構造のなかで、どんなに本人が意識しても、実は差別をしていないということは困難なのです。性差別の克服は、男性だけでなく女性も(そしてどちらでもない人も)すでに構造的性差別に加担してしまっているということを自覚するところから始まります。
また、あたりまえだと思っていた「性」に関する知識や考え方が、時には差別につながったり、キリストの福音を狭いものにしてしまっているということにも気づかねばなりません。
この講座では、「内なる性差別を問う」「聖書の中の性差別をどう読むか」「教会とセクシュアル・ハラスメント」などの「女性差別問題」を柱としたテーマのほかに、同性愛者やトランスジェンダーなどの「性的少数者差別問題」、さらに、「性とは何か」「婚外交渉や近親「姦」、売買春は本当にタブーか」「結婚を問い直す」などにまで視野を広げていきたいと考えています。
<教科書>
なし
<参考書>
今年6月発行予定 山口里子著「虹は私たちの間に」
解放講座 D[障がい者差別](2単位) 島 しづ子
<講義の概略>
「小さくされた人と生きて与えられる解放」
1、障がいをもつことによる生き難さ
2、暴力と向き合う
3、人間になる
4、平和をもたらす人々 イザヤ書11章に学ぶ
<教科書>
ジャン・バニエ 「 ラルシュのこころ 」一麦出版社 1000円
<参考書>
ジャン・バニエ 「 コミュニテイー 〜 ゆるしと祝祭の場 〜」一麦出版社 3400円
ヘンリ・J.・M・ナウエン「 最後の日記 」女子パウロ会 2400円
島 しづ子 「 イエスのまなざし〜福音は地の果てまで 」燦葉出版社 1800円
キリスト教概論(2単位) 滝沢 貢
<講義の概略>
「キリスト教って何ですか?」と問われた時、わたしたちは何と言ってそれに答えるだろうか。
わたし(たち)にとって自明なことは、全てのキリスト者(たち)にとって自明なことだろうか。
隣の人の理解するキリスト教とわたしの理解するキリスト教とは正しく一致しているのだろうか。
一致していなければどちらかがキリスト教ではないことになるのだろうか。
世界に枠を広げるまでもなく、わたし(たち)のキリスト教理解には様々な違いがある。その違いの幅を歴史は「豊かさ」として受け入れてきた。ところが歴史上何度かは、違いを豊かさとして受け入れることが出来ずに、「異端」として退けても来た。ではそれを分ける線は一体何だったのだろう。
キリスト教概論の授業ではこの「キリスト教って何?」という問いに、様々な神学、特に歴史神学の助けを借りながら答えを一緒に探ってみたい。
受講する学生は、自らが所属する、あるいは奉仕する教会の特徴について、また自らの教会/信仰歴について受講生皆と分かち合うことからはじめるので、講義が始まる前までにあらかじめ分かち合うべきものを用意しておいていただきたい。教会が発行する週報や記念誌、所属するグループの月報などが助けになるだろう。
<教科書および参考書>
教科書は用いない。参考書は講義中に提示するかも知れない。
日本基督教団に所属する学生は最新版の「日本基督教団年鑑」の「教団の記録」(おおよそ35ページ程度)が参考になる。
特別講座(集中講義)(2単位)
2008年12月9日(火)〜12日(金)の日程で予定しておりますが、講師の都合で現在4月の段階では未定です。決まり次第お知らせしますので、積極的に履修登録をしてください。
農業概論Ⅱ(2単位) 池迫 直人
<講義の概略>
高度経済成長の時期に、農業に関する問題の論議がはじまった。それは他方で社会的に問題となった公害とつながっていた。最近では環境問題が深刻に認識されるようになってきた。これらは呼称こそ違うが、本質的に同じ問題の違う現象を論じているのである。個々の農業問題について学びを深めることにより、表層における現象の本質的問題を理解するよう努める。
<教科書>
「新版農業問題入門」田代洋一著 大月書店
神学読書(4単位) 教師、講師
〈講義の概略〉
神学を学ぶ準備として必要な基本的あるいは古典的書物を教師と学生が対話しながら読んで、理解を深める。読む書物も相談して決定する。
オルガン実技 Ⅰ(4単位) 三宮 千枝
<講義の概略>
礼拝奏楽のためのリードオルガン奏法、各人に応じた個人レッスン。
<教科書>
♪初歩の人 島崎赤太郎編『オルガン教則本』
『初歩からさんびかがひけるまでのオルガンテキストブック』1〜4
(キリスト教音楽センター)
♪オルガン教則本終了程度
『ラインハルト・オルガン教本』(日本基督教団出版局)
<参考書> 『讃美歌21』、『オルガン聖曲集』等。
オルガン実技 Ⅱ(4単位) 三宮 千枝
<講義の内容>
礼拝奏楽のためのリードオルガン奏法、個人レッスン。オルガン�履修者対象。
<教科書>
『ラインハルト・オルガン教本』(日本基督教団出版局)
<参考書>
J.S.バッハ『オルガン曲集』等、適宜。
ヘブル語文法(4単位) 高柳 富夫
<講義の概略>
ヘブル語の初級文法を学びます。前期は最も基本的な文法事項を学習します。後期は創世記第一章のテキストを読みながら、その都度必要に応じた文法事項の解説をして行きます。
<授業の進め方>
はじめにヘブル語のアレフベートと発音記号の学習に充分時間をかけ、ヘブル語聖書を音読できるように修得を目指します。
その後は、実践的に創世記第一章を読みながら、その都度必要な文法事項を整理して解説をしていきます。動詞の変化、名詞、代名詞、前置詞などの学習、そしてヘブル語の基本的な統語法の学習を、原典に則して実践的に修得していきます。
どれか一つの文法書をくまなく学習するのではなく、講師のヘブル語学習の経験に基づいて、学習のポイントを絞ってできるだけ分かりやすく解説していきます。
<教科書>
講師が考案した教科書を使います。
<参考書>
『ヒブル語入門』 教文館 (新装版 2.700円+税)
『聖書ヘブライ語』キリスト教図書出版社 創刊号~第九号
片山徹著『旧約聖書ヘブライ語入門』キリスト教図書出版社 1988
谷川政美著 『ヘブライ語独習』キリスト新聞社
池田 潤著 『ヘブライ語のすすめ』ミルトス
B.P. Kittel, V. Hoffer, and R. A. Wright, Biblical Hebrew: A Text and
Workbook, Yale University Press, New Haven and London, 1989
A.B. Davidson, Davidson’s Introductory Hebrew Grammar, 27th ed.T.&T.
CLARK, Edinburgh, 1966.
<辞 書>
William L. Holladay, A CONCISE HEBREW AND ARAMAIC LEXICON OF THE OLD TESTAMENT,Hendrickson, 1993
Brown, Driver, Briggs, The New Brown-Driver-Briggs-Gesenius Hebrew and
English Lexicon,Hendrickson, 1979.
旧約原典(4単位) 高柳 富夫
<講義の概略>
ヘブル語初級文法履修者を対照とします。創世記1章〜11章(原初史)を読める所まで丁寧に読んで行きます。脚注や欄外の読み方についても学習します。出席を重視します。
<教科書>
Biblia Hebraica Stuttgautensia(必要な分をコピーして渡します)
<辞 書> 次のいずれかの辞書を用意してください。
William L. Holladay, A CONCISE HEBREW AND ARAMAIC LEXICON OF THE OLD TESTAMENT,Hendrickson, 1993
Brown, Driver, Briggs, The New Brown-Driver-Briggs-Gesenius Hebrew and
English Lexicon,Hendrickson, 1979
ギリシア語文法(4単位) 土居 由美
<講義の概略>
新約聖書をギリシア語原文で読むために必要な文法を習得することを目標とします。教科書に沿い、基礎文法の諸事項を理解しながら暗記すると同時に、簡単な練習問題を通して、学んだ文法事項についての理解を深めることに努めます。この授業では、予復習が必須とされます。また、各授業で簡単な復習テストを行います。
<教科書>
授業中に指示します。
<参考書>
土岐健治・岩隈直『新約聖書ギリシア語構文法』、キリスト教図書出版社、2002年
大貫隆『新約聖書ギリシア語入門』、岩波書店、2004年
Blass, F./Debrunner, A., Grammatik des neutestamentlichen Griechisch,
14.
Aufl., hearb. v. F. Rehkopf, 18. Aufl., Goettingen, 2001
<辞書>
岩隈直『増補改訂 新約ギリシャ語辞典』、山本書店、2000年
Liddell, H. G./ Scott, R./Jones, H. S., A Greek-English Lexicon, 9th ed.,
Oxford, 1940(Supplement 1968).
Bauer, W., A Griechisch-deutsches Worterbuch zu den Schriften des Neuen
Testaments und der ubrigen fruhchristlichen Literatur, 6. Aufl., Berlin,
1988.
Bauer, W., A Greek-English Lexicon of the New Testament and Other Early
Christian Literature, 3 th ed., revised by F. W. Danker, Chicago
UP, 1999.
Menge, H, Langenscheidts Grosworterbuch der griechischen und deutschen
Sprache,1. Teil : H. Menge, Griechish-Deutsch, 1. Aufl., 1913, 26. Aufl.,
Berlin, 1987
Rehkopf, F., Griechisch-deutsches Worterbuch zum Neuen Testament, Gottingen,
2000(UTB 8202).
新約原典(4単位) 土居 由美
<講義の概略>
新約聖書の本文から選んだ幾つかの箇所を、可能な限りギリシア語原文に忠実な日本語に訳しながら読む練習をします。新約聖書からの抜粋は、難易度と文体とを考慮し、主として、ヨハネ福音書、ルカ文書及びパウロ書簡から選びます。その他、受講者の希望があれば、その箇所を読むことも考慮します。また場合に応じて、ギリシア語原文と日、独、英、仏語の聖書諸翻訳を対照しつつ、相互の細かい訳語の相異に注目しながら、原文の内容を出来る限り正確に読み解く心構えについても学ぶ予定です。
<教科書>
Nestle-Aland第27版のオリジナルテクストより抜粋した原文のプリントを配布します。
諸翻訳を参照する際には、それらのコピーを配布します。
<参考書>
土岐健治・岩隈直『新約聖書ギリシア語構文法』キリスト教図書出版社、2002年
大貫隆『新約聖書ギリシア語入門』、岩波書店、2004年
Blass, F./Debrunner, A., Grammatik des neutestamentlichen Griechisch,
14. Aufl., hearb. v. F. Rehkopf, 18. Aufl., Goettingen, 2001
<辞書>
岩隈直『増補改訂 新約ギリシャ語辞典』、山本書店、2000年
Liddell, H. G./ Scott, R./Jones, H. S., A Greek-English Lexicon,
9th ed.,Oxford, 1940(Supplement 1968).
Bauer, W., A Griechisch-deutsches Worterbuch zu den Schriften des
Neuen Testaments und der ubrigen fruhchristlichen Literatur, 6. Aufl.,
Berlin, 1988.
Bauer, W., A Greek-English Lexicon of the New Testament and Other Early
Christian Literature, 3 th ed., revised by F. W. Danker, Chicago UP, 1999.
Menge, H, Langenscheidts Grosworterbuch der griechischen und deutschen
Sprache, 1. Teil : H. Menge, Griechish-Deutsch, 1. Aufl., 1913, 26. Aufl.,Berlin,
1987.
Rehkopf, F., Griechisch-deutsches Worterbuch zum Neuen Testament, Gottingen,
2000(UTB 8202).
アジア諸語(ハングル)(4単位) 盧 芝栄
<講義の概略>
1、韓国語(朝鮮語)を書き表す文字である、ハングルを覚えます。
2、韓国語は日本語と語順が同じで、よく似ている言葉です。文法や単語を覚えながら実際の会話が出来るように進めます。
3、韓国語に触れる事で韓国の文化や韓国社会への興味、理解を広めます。
<教科書>
『キゾー式パーフェクトハングル』小倉紀蔵、DHC, 2006(税込、2100円)
<参考書>
「韓国が分かる,ハングルは楽しい」金裕鴻、PHP研究所、2002
「韓国語始めの一歩」小倉紀蔵、ちくま新書234、2000
「韓国言語風景」渡辺吉鎔、岩波新書(新赤版)438, 1996
「韓国民主化への道」池明観、岩波新書(新赤版)412、1995
辞書「コスモス朝和辞典」白水社
農業実習
農業実習Ⅰ・Ⅱ(各8単位) 池迫 直人
<実習の概略>
1.作付け計画の立案について
2.農機具の使い方
3.季節毎の主な内容
【通年】 堆肥つくり、除草
【春】 耕起,播種,育苗,水管理
【夏】 除草,保水,温度水管理
【秋】 収穫作業,祭り
【初冬】 温床準備,鶏のと殺
【冬】 樹木の剪定,キムチ作り
【初春】 キノコ菌付け,ジャガイモ植え
※不耕起栽培の畑を一部試行する。
4.課題の設定(※実習Ⅱのみ)
割り当てられた畑を用いて、自分で希望する課題を設定し収穫、加工までを進めていく。
教会・社会実習
卒業までに16単位を修得する。関心事にあわせて選ぶことができるが、教会実習は必修である。
教会実習(8単位)
1.目的
夏期に行われる教会実習は神学教育の重要な一部門である。この実習は比較的長期にわたって教会に奉仕し、教会活動(伝道、牧会、教会学校、家庭集会、その他)に責任を与えられ、そのことを通して学校で学んで来た神学が実践活動の中でどのように生かされるか、また実践活動の中からどのような神学的問いが与えられるかについて学ぶ。すなわち、教会の宣教活動と神学研究との関係でより深い認識を得ることを期待されている。
具体的には、特に、①教会の伝道と教会形成に関して、今日の教会が抱えている宣教の課題を学ぶ。②この実習によって、神学を学ぶことの意義を新しく認識し、伝道者として立つ使命を再認識する。
2.学年
第3年次生と第4年次生
3.期間
夏期休暇中、1カ月。具体的な日程は、先方教会との交渉による。
4.神学校と教会との関係
実習は、神学校が教会に依頼して行うものである。したがって、個人的な関心で実習を希望する場合は、学校が正式決定をし、学校から先方教会に依頼するので、勝手に交渉せず教務に連絡し相談すること。
5.実習に関する注意事項
実習生は、先方教会の教師の指示に従い、教会活動に責任をもって奉仕する。説教、聖書研究、家庭集会、教会学校の諸活動、青年会活動などの責任が与えられるが、十分準備して奉仕するとともに、その働きについて教師、役員、教会員と話し合って責任を果たすことが望まれる。
6.費用について
旅費、宿泊費は実習教会が負担する。ただし、教会の事情により学校が一部負担する場合もある(学校が交渉)。
生活費は個人負担とする。
社会実習(8単位)
1.目的
①農村社会実習は、一定期間農村に滞在し、今日の農村社会や農業の現実を学び、また農村社会にある教会の現実に触れることをめざす。実習にあたっては、教務と話し合い、その上で実習受け入れ先を決める。受け入れ先との連絡は学校が行う。
②日本基督教団部落解放センター実習、キリスト教が担う社会活動団体・センターで実習をおこなう。
具体的には教務と話し合い受け入れ先を決める。
2.期間:夏期休暇中、1ヶ月
3.学年:第1年次生から
4.費用について
旅費、宿泊費は受け入れ先が負担する。ただし、受け入れ先の事情により学校が一部負担する場合もある(学校が交渉)。
生活費は個人負担とする。
台湾実習(8単位)
農村伝道神学校での実習
(1)期間 2008年7月
(2)費用:台湾から成田までの往復旅費は玉山神学院が負担、日本滞在中の費用は本校が負担する。
(3)受入人数 2名
(4)内容
①日本や教団教会の歴史と状況を学び、宣教のあり方を考える。特に、アイヌ民族の問題に重点を置く。多くの教会との出会いの場を設け、台湾先住民族の課題を共有する。
②学生との交流を行う。
③アイヌとの出会いの場を設ける。
④日本の状況と宣教の取り組みを学ぶ。詳細は未定。
⑤農業実習を行う。
⑥何回か説教を担当する。
玉山神学院での実習
この実習は「教会実習」「社会実習」のどちらの実習としてもよい。
(1)期間 2008年9月
(2)費用 成田から台北までの往復旅費は本校が負担、台湾滞在中の費用は玉山神学院が負担する。その他は本人負担とする。
(3)受入人数 2名
(4)内容
① 台湾や台湾協会の歴史と状況を学び、宣教のあり方を考える。特に、先住民族の問題に集中し、出会いの中での学びに重きをおく。
② 玉山神学院の学生との交流を行う。
③ 先住民族の教会を訪ね、滞在し、教会活動に参加する。
④ 都市部における先住民族と教会を訪ねる。
⑤ 日本の植民地時代や国民党時代などの歴史、地震の被災地などの現代の問題をも学ぶ。
⑥ 農業実習を行う。
⑦ 何回か説教を担当する。
その他 報告書を作成し、出会いと学びを多くの協力者と分かち合う。
卒業論文(8単位) 教 師
卒業研究(8単位) 教 師